野生動物の食害調査
[社会教育][環境保全]
地域・行政諸機関や民間のコンサルタント会社等との協働事業の一環で、「野生動物の食害調査」「モニタリング調査」などの調査協力も行っております。
2020年度は北アルプスにおいて、指定された植物重要群落の定点写真撮影、動物による食害や痕跡などのモニタリング調査を行いました。
植物群落の撮影風景
調査では実際に対象の山域に入り、何日かかけて調査ルートを歩き、食害や痕跡を調べます。
調査ルートは一般登山道に沿ったものもあれば、登山道から外れたものもあります。その場合は時には道なき道をGPS、コンパス、地図などを頼りに山中を駆け回ることになります。
これも山で培った経験を基に、安全に踏破し、調査をすることができるのは「山のプロ」ならではの活動です。
GPS、地図、コンパスを使い調査地点を特定する
「野生動物による食害の影響」を把握するには、定期的に同じ場所で写真を撮影し、植物が増えているのか減っているのかを観察する(モニタリング)必要があります。
年数も労力もかかる地道な作業です。
近年北アルプスの稜線上でも、今まで生息していなかった野生動物が目撃されるようになってきました。私達が集めたデータが将来社会のお役に立てましたら幸いです。
調査ルートを何日もかけて実際に踏査する